【Composer】
一番簡単!XServerで使用するComposerのバージョンを1系から2系にする方法

Composer2系をXServerで利用する

投稿日 2025/01/20 更新日 2025/01/20


こんにちは。IT業界歴5年目の「元木皇天」です。

今回はXserverにて、使用するComposerのバージョンを1系から2系にする方法について解説いたします。

やりたいこと

XServerで使用しているComposerを1系から2系にする


参考文献

Composer Download ドキュメント
XServer ドキュメント -ssh設定-
XServer ドキュメント -SSHソフトの設定-


おおまかな手順

XServerのComposerはデフォルトではバージョン1系が使用できます。

しかし、Laravelのバージョンアップなどをする際に、Composerのバージョン2系が必要になることがあります。

XserverでComposerのバージョン2系を利用する大体の手順は以下の通りです。

  • 1:composerのバージョンを確認する
  • 2:PHPのバージョン8.2以上のパスを通す
  • 3:composer.pharを生成する
  • 4:composer.pharをcomposerにリネームする
  • 5:composerのパスを通す

各手順の詳細を以降で解説します。

1:composerのバージョンを確認する

はじめに、XServerで使用しているComposerのバージョンを確認します。

sshでxserverに接続してください。

接続方法については、xserver公式のドキュメントを参考してください。

XServer ドキュメント -ssh設定-

SSH接続後に以下コマンドでcomposerのバージョンを確認します。

composer --version

composerのバージョンが2.x.xの場合はこれ以降の手順の実施は不要です。

2:PHPのバージョン8.2以上のパスを通す

XServerで使用するPHPのバージョンを8.2以上にします。

この記事を執筆している時点では、XServerではPHP8.2が推奨版なので、今回は8.2を設定します。


以下コマンドでPHPのバージョンを確認します。

php -v

PHPのバージョンが8.2ではない場合は、バージョンを上げます。


まず、XServerのサーバーパネルからPHPのバージョンを変更します。

XServerのサーバーパネル サーバーパネルからPHPのバージョン変更

次に、サーバにssh接続し、先ほど設定したPHPと同じバージョンのPHPのパスを通す作業を行います。

以下コマンドでホームに移動します。

cd ~

次に、以下コマンドを実行し、XServer内で利用可能なPHPのバージョン一覧を取得します。

find /opt/php-*/bin -type f -name 'php'

以下のようにさまざまなバージョンのPHPが利用できることが確認できます。

利用可能なPHPバージョン

今回はVer 8.2.22のパスを通します。


ホームディレクトリ配下に"bin"ディレクトリを作成し、そこにPHP8.2.22へのシンボリックを作成します。

mkdir ~/bin
ln -s /opt/php-8.2.22/bin/php ~/bin/php

最後にパスを通します。以下コマンドを実行してください。

PATH=$HOME/bin:$PATH

PHPのバージョンを確認し、8.2.22になっていればOKです。

php -v

3:composer.pharを生成する

次に最新のcomposerをダウンロードしてきます。

先ほど作成した「~/bin」配下にcomposer.pharを作成します。

ちなみに、composer.pharがcomposerの実態となります。

※実行コマンドの参考:Composer Download ドキュメント

cd ~/bin
php -r "copy('https://getcomposer.org/installer', 'composer-setup.php');"
php -r "if (hash_file('sha384', 'composer-setup.php') === 'dac665fdc30fdd8ec78b38b9800061b4150413ff2e3b6f88543c636f7cd84f6db9189d43a81e5503cda447da73c7e5b6') { echo 'Installer verified'; } else { echo 'Installer corrupt'; unlink('composer-setup.php'); } echo PHP_EOL;"
php composer-setup.php
php -r "unlink('composer-setup.php');"

上記コマンド実行後に、composer.pharファイルが生成されます。

4:composer.pharをcomposerにリネームする

次に、先ほど生成した「composer.phar」のファイル名を「composer」に変更します。

cd ~/bin
mv composer.phar composer

5:composerのパスを通す

先ほどリネームした「composer」のパスを通します。

なお、PHPのパスを通す際に「PATH=$HOME/bin:$PATH」を実行している場合は、この手順はスキップして問題ないです。

PHPのパスを通す作業をスキップしている場合は、以下コマンドを実行してcomposerのパスを通してください。

PATH=$HOME/bin:$PATH

6:composerのバージョンを再度確認する

最後にcomposerのバージョンを確認します。

composer --version

以下のように表示されればOKです。

Composer version 2.8.4 2024-12-11 11:57:47

まとめ

XServerのcomposerのバージョンを1系から2系にするには以下を実施する。

  • 1:composerのバージョンを確認する
  • 2:PHPのバージョン8.2以上のパスを通す
  • 3:composer.pharを生成する
  • 4:composer.pharをcomposerにリネームする
  • 5:composerのパスを通す

参考文献・おすすめ文献

Composer Download ドキュメント

XServer ドキュメント -ssh設定-

XServer ドキュメント -SSHソフトの設定-