【Linux】
コマンドでファイルやディレクトリをコピーする方法

cpコマンドの使用方法について

投稿日 2022/05/29 更新日 2022/05/29


こんにちは。当サイトの管理者「元木皇天」です。

今回はLinuxコマンドでファイルやディレクトリをコピーする方法について解説いたします。

環境
OS:Kali Linux Ver5.15

cpコマンドと主なオプション

ファイルやディレクトリをコピーするには「cp」コマンドを使用します。

cp [オプション] コピー元ファイル名 コピー先ファイル名
cp [オプション] コピー元ファイル名 コピー先ディレクトリ
cp [オプション] コピー元ディレクトリ コピー先ディレクトリ

使用できる主なオプションは以下の通りです。

オプション短縮系説明
--force-fコピー先に同名のファイル名がある場合上書きする
--interactive-iコピー先に同名のファイル名がある場合上書きするか確認する
--preserve=mode, ownership, timestamp-pコピー元の属性を保持したままコピーする(所有者・所有グループ・アクセス権・タイムスタンプ)
--recursive-rディレクトリないを再起的にコピーする。-Rオプションと同じ効果を持つ
--recursive-Rディレクトリないを再起的にコピーする。-rオプションと同じ効果を持つ
--dシンボリックリンクをシンボリックリンクとしてコピーする
-archive-aできる限り元ファイルと同じ構成と属性をコピー先にも持たせる(-dpRオプションと同じ効果)

ファイルをコピーする方法

cpコマンドを使用してファイルをコピーする例をいくつかご紹介します。

以下は実際の使用例です。

ここではカレントディレクトリ内の「sample.txt」をコピーして、同じくカレントディレクトリ内に「NEW_sample.txt」としてコピーしています。

cp -a sample.txt NEW_sample.txt

また、ファイルを別のディレクトリ配下にコピーしたい場合は以下ようにコマンドを実施します。

こちらは「~/sample.txt」を「~/dev」配下にコピーしています。

cp -a ~/sample.txt ~/dev

ディレクトリをコピーする方法

cpコマンドではディレクトリをコピーすることもできます。

以下は実際の使用例です。

~/dev/org」ディレクトリとその中身を「~/desktop」にコピーしています。

cp -a ~/dev/org ~/desktop

ディレクトリのコピーの際に注意が必要なのが、必ず-rまたは-Rオプションをつけなければならないといけないということです。

このオプションをつけないとエラーになってしまうので気をつけましょう(-aオプションは-rを含むので-aでも可能)。

まとめ

ファイルやディレクトリをコピーする際は
cpコマンド
を使用する。

また、ディレクトリをコピーする際は
「-r」または「-R」オプションをつける