【Linux】
manコマンドの基本的な使用方法
マニュアル参照の方法・セクションについても解説
投稿日 2022/05/29 更新日 2022/05/29
こんにちは。当サイトの管理者「元木皇天」です。
記事執筆時点でLinux初心者である私は、よくmanコマンドを使用してコマンドの使い方を確認したりしています(熟練者でも使うのだろうか?)。
今回はそんなmanコマンドの基本的な使用方法を押さえ、効率よくマニュアル検索ができるように要点をまとめてみましたのでよかったら参考にしてみてください。
環境
OS:Kali Linux Ver5.15
manコマンドについて簡単に説明
manコマンドについて簡単にですが説明したいと思います。
manコマンドを使用すると、Linux標準で搭載されているオンラインマニュアルページを参照することができます。
Linuxのコマンド・ファイル・ライブラリなどについての内容について確認することができます。
manコマンドのオプションとセクション
manコマンドは以下の構成で使用します。
man [オプション] [セクション] キーワード
使用できる主なオプションは以下の通りです。
オプション | 説明 |
---|---|
-a | 全てのセクションのマニュアルを表示する |
-f | 指定したキーワードを含むドキュメントを表示する(完全一致) |
-k | 指定したキーワードを含むドキュメントを表示する(部分一致) |
-w | マニュアルの置かれているディレクトリを表示する |
セクションは以下の通りです。
セクションを指定することで、例えば同一名称のコマンドとファイル名を区別して検索することができます。
セクション | 説明 |
---|---|
1 | ユーザコマンド |
2 | システムコール(カーネルの関数を使うための関数) |
3 | ライブラリ(C言語の関数) |
4 | デバイスファイル |
5 | 設定ファイル |
6 | ゲーム |
7 | その他 |
8 | システム管理コマンド |
9 | Linux独自のカーネル用ドキュメント |
関連する便利コマンド
manコマンドで検索をする以前に情報が足りず、検索ができないなんてことあると思います(例:セクションの番号がわからない・コマンドの正確な名称を忘れてしまったなど)。
ここではそのような状況をサポートするコマンドを紹介したいと思います。
whatisコマンド
whatisコマンドを使用すればキーワードに一致した結果を一覧で表示することができます。
一覧にはセクション情報と簡単な解説文が出力されるので、自分が検索したいキーワードのセクションを知ることができます。
whatis キーワード
ちなみに、whatisコマンドは「man -f」と同じ処理です。
以下は実際にコマンドを使用してみた画像です。
aproposコマンド
aproposコマンドを使用すればキーワードを含む結果を一覧表示することができます。
補足ですが、「apropos」を和訳すると「適切な」という意味になります。
こちらもwhatisコマンドと同様に一覧表示し、セクション情報と簡単な解説文が出力されます。
apropos キーワード
ちなみに、aproposコマンドは「man -k」と同じ処理です。
以下は実際にコマンドを使用してみた画像です。
まとめ
manコマンドを適切に使用することでマニュアルを参照することができます
また状況に応じて
man -fまたはwhatisコマンドや
man -kまたはaproposコマンド
を使用すると良いでしょう。